さてね

 父がボケてきたかな。

 一人暮らしです。

 よく頑張ってますがやはり弱ってきました。とぼけたことも増え、記憶や理解もめっきりなくなってきました。病院の付き添いが必要で、食事が崩れてきたようです。きのう便秘で救急車を呼んだとのこと。

 ああ、おいでなすったな。

 からだはまだまだ元気なので家で元気に暮らしていけるように環境を整えているところです。物分かりがわるいので、会話もなかなか進まず手こずります。ま、これが年寄りというものだから仕方ないね。

 わかりやすい変化は数カ月前から見えてきました。認めること、慣れることが大変でしんどかったです。今はだいぶなれ、固まらないようになってきました。フリーズしてもすぐ笑い飛ばすことにしています。怒ったり落ち込んでも、なんの解決にならないし、ムダ、そして貴重な1日がもったいないですもんね。

 あきらめる。今を見つめてベストを探す。笑って過ごす。

 今は実家を行ったり来たりしています。多少疲れますが快適な距離だと思います。徐々に弱っていけばその時にベストをさがしましょう。

 そんなスタンスで行こうと思います。

 親御さんのお世話をなさっているみなさん、ご自身も息抜きを大切にしていきましょうね。

余裕

 パートになって10か月。生活にゆとりができ生き方、感じ方、考え方、見えるもの、聴くもの、食べるものなどあらゆるものが色めいてよくなりました。というか、自分らしくなりました。

 頭で考えることも激減して軽くなり、なーんにも考えたいでポワンとしていたり、早く寝たり。今までの私は誰のための人生だったんでしょう? 

 顔まで変わって周りの人からよく言われたり、応対が柔らかくなって微笑みいっぱい。相手の人も緩やかになります。

 物を欲しいとあまり思わなくなり、余計なものはしばらく寝かせると消えてしまいます。きれいに片付いた部屋が気持ちいいし落ち着きます。

 実家の整理整頓も少しずつ進めています。家をきれいにすることで変わることも多いみたいですね。ただあれもこれも捨てる、というのではなく。

 早朝に深呼吸をして気持ちも体もすがすがしさでいっぱい。感謝が満ちてきます。

 余裕。

 しがみついていた手を離すと、フワリと飛んでいました。

 変な話だね。

日暮れが早く

 父の白内障がひどくなり付き添いをしています。

 京都明石を週2回通います。父の付き添いはもともと想定内なので特に慌てることもありません。出勤日数が1日減るのですがピン職場なのでさほどの影響はないとは思います。

 白内障は早めに手術なさってください。放置すると視野が奪われるだけでなく、それに伴って動作がしにくくなり、それをうけて気力も奪われていき、結果心身共に衰えて元気が無くなってしまいます。父はほんとに困り果てているようですが、来週に手術をするのでそれが一つの突破口になるといいなあと期待しています。

 父と向き合うよい機会にもなり、人となりをしっかり見るのは結局初めてです。あまり気が合わないのですが、ぼちぼちお互いに慣れてくる部分も増えてきて二か月前よりは落ちていてきたように思います。これが最後の親孝行になるでしょうから、私にとっても大切な時間だなといつも感じます。

 半年前とは少し違う時間、空間、景色が見えています。

 気に入ってます。

ポーっとな

あまりあれこれ考えないようになりました。何年か前までは考えすぎてお腹が痛くなることがあるくらい考える性格でした。くらかったな〜重たかったな〜無駄だったな〜。果てしない負のストーリーが長々と続く。なんて無駄なのかしら。或る日意識的に止めてみようと思ってやってみたら何年か後には考えなくなってました。ボャーンとして何も考えない時間も珍しくありません。考えたってそんなに変わらない。考えるスパンも短くなりました。先々のことは最近は考えなくなっています。今日〜1週間くらい。ほんとにらく。やめられない。今の自分がなんとなく好きです。

平和な朝

晴れ、湿気、汗。深呼吸をしてコーヒーをゆっくり飲みます。ありがたいなあ。おだやかなお盆が終わって季節の移り変わりを感じていたさなか、スペインのテロのニュース。やる側も命を投じるやりきれなさ。祈りはとどかないのでしょうか。犠牲者もテロリストも両親の愛に育まれてこの世に来た奇跡のはずなのに。周りの人たちがみなの誕生を心から喜び幸せになったはずなのに。誰も死んじゃいけないのに。やる勇気がほんとに勇気なのでしょうか。ご冥福をいのります。そして殺戮がなくなりますように。

魂の里帰り

昨夜迎え火を焚きご先祖様と母を我が家にお迎えしました。慣れないながらもささやかにお供えとお花を揃えて心ばかりの品々を整えることができました。心なしか空気が丸く心が水面のように穏やかで優しい幸せに漂っているような気分です。ご先祖様と母のおかげでしょう。ありがたいことです。

 あたりは秋の気配がして、蝉の声がうつろい、風は涼しく虫の声が聞かれます。

 ただただ再会の気持ちと御礼と我々を見守っていただけるようお願いをしました。

 束の間の団らん。あさってはもう送り火。そして秋を迎えるのでしょうね。短い時間ですがそれだからこそ今だけを大切にします。平和だなあ。ありがとうございます。

 

お盆ですね

どっしりとした暑さが夏のど真ん中らしくていいです。今日は用事がないので朝からお惣菜などを作り、お昼にはパンを買いにブラッと近所を歩きました。遠赤外線のように暑さがからだに浸透して帰宅すると汗がドッと出ました。活動性が鈍りますがそれが夏の過ごし方なんだろうと思います。毛皮の猫らは涼を求めてあちらへこちらへ。

 連休、お盆とあって落ち着いた空気を感じます。亡き母、ご先祖様に日頃のお礼をしたいものです。母方の叔父や叔母は昨年で全員旅立って行かれました。面白くて可愛がってくれたおじちゃんも初盆です。懐かしく、そして淋しいものです。あちらではきょうだい全員揃ってさぞかし楽しいでしょうね。

 何も考えず、ベランダから賑わう海をぼんやり眺めていると、 なんとも平和だなあと思います。

 私もこの一年、生活をかなり変え、環境もかわりゆとりが生まれました。私自身はまだあくせくする癖が抜けきらず常に自分を見つめてあげないといけません。油断するとスピードを上げてしまいます。変わるにはもう少しかかるでしょう。余計なものをどんどん削ぎ落としていき、シンプルにいきたいものだと思います。

 きょうは本当にゆっくり過ごしています。お日様が傾き始めたらゆっくりお風呂に入ることにします。上がってからのさらなるゆったり時間に冷えたビールをいただくささやかなたのしみ。そんな幸せが家族、亡き母やご先祖様への笑顔の便りになるといいな。

 勝手な言い分ですね。