お地蔵さま

その方にはなぜか知らないがとても親しみを感じるのです。仕事の行き帰りに通る公園に立派なお社がありそこにおられる。暮れにとても落ち込んでいたことがあり、日が沈んだ帰路を辿っていたら公園にあかあかと灯りをともされガラス戸と雨戸、お賽銭箱、鈴、お供えの花、お菓子、線香、おりんなど全てが 完備された非常に手厚いお地蔵さまがいて目があったのです。「まあこっちおいで」みたいな言葉が頭に浮かんだ。うっすら微笑みをうかべた優しいお顔に冷え切った私の心がホロホロとほどけたものです。とても大事にされていて珍しく思いました。またいずれ町内会の人に尋ねてみよう。それ以来、出勤日には帰り道に必ずお礼参りしに立ち寄ります。休みの日でも会いたくなる日がありお参りします。こういうのを縁というのでしょうね。主に今の仕事を見守っていただいております。帰り道に会いにいくのが楽しみですらあります。不思議だなあ。